長崎

Posted by M.Mukai on 9月 20th, 2010

 佐世保から長崎市内まで行きました。市内ではグラバー園や、美術館に行きました。グラバー園にある建物や家具、庭園の装いは、一つひとつなんとも優雅で、エキゾチックなものでした。

 グラバー園内の建物で「幻のオペラ歌手 喜波貞子の生涯」という展示が目につきました。戦前、マダムバタフライでヨーロッパに名を馳せたという喜波貞子。これまで日本ではあまり光を浴びていない。歌唱はもちろんのこと、人柄も人を惹き付けるものがあったという喜波。そんな彼女の生涯について様々な資料が展示されていました。偉大なソプラノの生涯に触れ、胸が熱くなりました。

ポッペアの戴冠

Posted by M.Mukai on 5月 19th, 2009

 オペラの誕生・発展の重要な時期に活躍した作曲家、モンテヴェルディ。「ポッペアの戴冠(L’incoronazione di Poppea)」はオペラ史上最も重要といえる、彼の作品の一つ。先日バッハコレギウムジャパンにより、コンサートオペラとして上演されました。公演は東京でしたが、魅力的な演目に加え、豪華なキャストを見て「うわっ!聴きてえ…」と独り言を言った私は、一番良いとされる席のチケットをとりました。

 パンフレットの中に、公演にあたってのお話がありました。
「たとえコンサート形式であっても、モンテヴェルディのオペラを楽しむためには舞台作りが必要。しかし今回は、芝居として上演するのではなく、モンテヴェルディの音楽を重視してあくまでもコンサートとして演奏することが目的なので、それに特化した舞台を作ろうと試みた」と。「舞台上の登場人物の互いの関係性を断ち切り、それぞれの登場人物が『個』として、純粋に音楽が求める表現のみを追求することを旨と」した舞台。いったいどんな舞台になるのかわくわくしました。歌い手は楽譜を持たず、オケはオケピットの中というのも上演が決まったときの条件だったようです。

 幕があけて現れたのは透明感のある静かな舞台。天上と地上を表すかのように佇む山、オーケストラの演奏が静寂を破ったかと思うと、頂上に立つ神々の歌が会場に響き始めました。その山は字幕を写すスクリーンでもありました。

 なるほど、個々の関わりによる芝居がオペラの重要な位置にあると思っていましたが、それを断ったときに露になる個の音楽の響き。でも単にコンサートとして歌われたのでは決して生まれないであろう響き。薄暗い舞台、静かな照明は、互いの関係断つとともに個を浮き立たせ。粗末な私の文で表現できるものでは決してありませんが。

 単に映されるのではなく、FLASH技術を駆使した字幕の表現もすばらしかった。我々にはなじみのない言語、その言葉の響きを、そして言葉についた音楽を味わうために、演出家が意図したものでした。400年も前のオペラが、まるで現代芸術のような様相で、我々に静かに興奮を与えてくれました。

 何よりモンテヴェルディの音楽によって表出された言葉、美しい音楽を、見事な表現で再現してくれた演奏家たち。言語の音楽化、彩る美しい装飾、それを最大限に生かす、ヴィヴラートのないクリアな声。それはけして無表情ということではなく。なんておもしろいんだろう。最後に演奏された二重唱「Pur ti miro」。相手への思いが欲望によるものであったとしても、神の手の中で操られていたものであったとしても、非常に美しい二重唱でした。

 モンテヴェルディの二重唱、私もいつか演奏したい。

総合芸術

Posted by M.Mukai on 3月 22nd, 2009

 母校の大学で、学生たちによって行われたオペラを見に行きました。今年、大学でのオペラは10周年を迎えるとのこと。何年か前見に行った時はお客さんも少なく、その半分くらいが身内という中で開かれていたオペラ。今となっては、学校からの支援もあり、立ち見が出るほどの人気の恒例行事になっています。続けること、学び続けることの素晴らしさを感じました。そんな機会を何もないところから築き、与えてくださった先生方と、先輩たちに、私もお世話になった一人として感謝したいです。

 世界で最も演奏されているオペラの一つ、カルメン。けっして楽しい曲ばかりではなくて、悲しい曲も苦しい曲もあるんだけれど、歌で何かを表現するって楽しいことなんだなって、若い歌手たちの演奏を聴いて思いました。

 才能あふれる学生たち(と偉大な先生)が主役を演じていました。これからの活躍が楽しみです。でもなぜか、名もないジプシーを演じていた歌手たちの名演がとても印象に残りました。下手に目立っていたわけではないのだけれど、まるで、彼らはたまたまそこに居合わせた人たちなんだ…という錯覚にこちらが陥るほどの演技を熱演されてました。そして何より一つひとつの演技に一生懸命でした。

 一人ひとりの名演、偶然を必然にする演出、メイクや衣装、道具、キャストを生かす照明、楽器奏者、編成を生かしたアレンジ、広報、指導、舞台では歌わなかったけれど、役者を輝かせるために尽力したすべての役割が揃って完成した作品、とてもすばらしかったです。

 昔、誰かが言いました。
「スポットライトが拍手を受ける舞台はありえない。」
確かにそうかもしれない。でも、黙って舞台に光と闇、感情を与えたライトにも、やっぱり拍手を送りたい。いや、無言のうちに送られていたのだと思う。

愛の妙薬

Posted by M.Mukai on 10月 30th, 2004

 とてもおもしろいオペラです。こういう作品に触れると、
昔の人たちのユーモアを強く感じます。

 いつの時代でも恋愛はみんなの関心事です。
好きだけど思いが届かない…
そんな時に愛の妙薬が手に入ったら。
オペラ愛の妙薬、機会があればご覧ください☆

 今日来週の本番に向けたリハーサルがありました。
私はジャンネッタという村の女性役です。
初めて女性役のオペラ出演で、とても嬉しく思います。
自分の声でオペラをすることなんて無いと思っていました。
課題だらけですが、楽しんでもらえるよう頑張ろうと思います。


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