アリエッティの世界

Posted by Y on 9月 22nd, 2011

 山本二三展へ行ったその日、そのまま県立美術館へと足をのばしました。「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」。

現実(リアル)と虚構(ファンタジー)を融合(フュージョン)させる。

 借りぐらしのアリエッティもとても好きな映画です。いったいどんな美術展なのかとわくわくして展示室に入りました。目の前に現れたのはアリエッティたちから見た借りぐらしの世界。そびえる葉っぱや虫たち、灰皿のお風呂、大きな角砂糖…まるで自分たちが小人になったかのように、巨大なセットの中を歩いていました。少し疲れてはいましたが、ファンタジーとの出会いに嬉しくなって、あちこちを見学し回りました。

 帰りにミュージアムショップで絵はがきを買いました。どこかにあるかもしれぬ、彼女たちの世界の一片です。

 こちらも山本二三展も25日(日)まで。週末のおでかけにいかがですか。

二三雲

Posted by Y on 9月 13th, 2011

 天空の城ラピュタの空が好きです。「どうしたらこんな雲が描けるのだろう」とずっと思っていました。子どもの頃憧れたラピュタの世界の背景を描いていたのか、山本二三(にぞう)さん。数日前、神戸市立博物館での山本二三展に行き、ラピュタはもちろん、もののけ姫や時をかける少女などの作品での、とても印象的な背景の数々を見ることができました。輝く雲、壊れたロボット兵の表情、もののけたちの森…自分が惹かれていたジブリの世界を、この人が描いていたのかと改めて知ることができ、とても楽しい時間を過ごせました。今でも青空に大きな雲を見かける度、二三雲を思います。

 今週は空がとても暗く、台風の影響も心配です。急に涼しくなり、きっと空も秋分を迎えて、秋の空にかわるのでしょう。みなさんお身体に気をつけてください。

借りぐらしのアリエッティ

Posted by Y on 8月 1st, 2010

 私はこの映画が好きです。ジブリが好きというのもあるけれど、この作品が好きです。1週間の間に起こった、人間の目でふり返れば全てが嘘であったかもしれないできごと。でも、少なくとも主人公の男の子にとってはそうではない。小人と会えることを夢見ていた女主人にとってもそうかもしれない。ドールハウスから香るハーブ、髪留めのクリップ、彼らにしかわからない一つひとつの小さな足跡。現実の出来事の一つひとつが、もしかしたら小人たちの仕業かもしれないという、夢のような物語。
 小人たちは絶滅の危機に面し、掟を守り、必死で働いて生きようとしているのです。ただ、若い小人の好奇心は、自分たちの静かで小さな世界から飛び出してしまいます。
 見られてはいけないのだけれど、何か、我々の心の中に残ろうとしているようにも感じます。彼らの生き方を私たちに示すことで。絶滅しようとしているのはいったいなんだろう。「小人がどこかにいるかもしれない」という、ファンタジーのような冒険を夢見る心も、その一つかもしれない。
 我々は小人ではないから、小人目線で見ることは難しい。「あの夏男の子に見られたな」とか「あの家はすてきだったな」という感覚は、想像はできてもきっと小人たちと同じようには持てないのですが、人間にとっての小人という、夢のような儚い世界観にはとても心を打たれるものがありました。

 Arietty’s Songも公開前からとても注目されていました。Celticな響きがとても爽やかに、幻のような一夏の日々を包み込んでいました。

 どんな映画にも、どんな音楽にも、どんな作品にも、きっと色色な評価がついてくるものでしょう。そうした感想に触れると、人それぞれ、その人の経験や感性で違った感想を持たれることがよくわかり、楽しいものです。でも作品に触れる時は、評判などで(その作品を知る一助にはなることもありますが)先入観ではなく、それらに自分で触れた瞬間、見て、聴いて、感じたことを大切にして行きたいです。そんな感想の一つとして。

スタジオジブリ・レイアウト展

Posted by Y on 8月 19th, 2009

 夏休みの間に色色見に行きたいと、まずルーブル美術館展に行きました。中之島の国立美術館では、子どもを題材にした作品が選ばれており、オリエントの遺跡や、絵画よりも工芸品が多く並んでいました。ルーブル美術館と言われて思い浮かべるような作品は少なかったですが、好きな作品に出会うことができました。一番は台車にのったハリネズミの置物?でした。かわいすぎて、ストラップまで買ってしまいました。

ポニョ 天保山のサントリーミュージアムではスタジオジブリ・レイアウト展が開催されています。…これが私にとって大ヒットでした。気に入りすぎて初めて図録というものを買ってしまいました。レイアウトという工程がアニメーション制作に導入されたことによって、作品に統一感を持たせることができるそうです。詳しくはぜひ展覧会で。
展覧会について

 映画を作り上げていく過程で生まれたレイアウト、大好きな作品ばかりなだけに、一枚一枚の筆跡に魂を感じずにはいられませんでした。生き生きとした絵を描くために、私も図録を見ながら勉強したいなあと思いました。

 天保山に来たので、その後に海遊館に行きました。レイアウト展にかなり長くいたようで、気がついたら海遊館の最終入場時間ギリギリで、5分前に駆け込みました。後は閉館までゆっくり魚たちを見ていました。
スタジオジブリ・レイアウト展 2009年10月12日(月・祝)まで

作品名「出口」

Posted by Y on 6月 2nd, 2009

出口
 高校生の時は、ただただ将来の不安や、なんとなくさみしい日々に、いつも現実逃避をしていた気がします。描く絵もどこか現実離れしたものばかり。翼の生えた人たちが住む世界に行きたかったのか、もう忘れてしまったけれど実は我々はすべてもともと翼を持っていて、いつのまにか失ってしまったのか…

 おーなり由子さんの「天使のみつけかた」という本に人間になりたかった天使の話というのがありました。天使にしか見えないものがあるのと同じだけ、人間にしかみえないものがあると─

 この出口を通って外に行きたいと思っていたのか、向こうからこちらに出てきてしまったのか、今では覚えていない。けれど空に憧れた高校生が翼を持ったら、きっと今度は地面を踏みしめて歩くことに憧れるのだろう。与えられたものへの感謝ができれば、きっとその人は幸せになるだろうと思う。