魔女は呪文ではなく血でとぶ

Posted by M.Mukai on 7月 11th, 2011

 先日帰ったら、魔女の宅急便が放送されていました。途中魔法が使えなくなったキキが、ウルスラのアトリエで絵のモデルになるシーン。何度も見たはずが、二人の会話がとても印象的でした。

「魔法も絵も似てるんだね。あたしもよく描けなくなるよ。」
「ほんと!?そういう時どうするの?
 わたし前はなにも考えなくてもとべたの…
 今はどうやってとべたのかわからなくなっちゃった。」
「そういう時はジタバタするしかないよ。
 描いて描いて描きまくる!」
「でもやっぱりとべなかったら。」
「描くのをやめる。散歩したり景色を見たり昼寝したり…なにもしない。
 そのうちに急に描きたくなるんだよ。」
「なるかしら。」…

 何も考えずにできていたことが、急にできなくなる。そんな風に誰もが躓いて、悩んで、時に大切な想いを失いそうになるのでしょう。がむしゃらにジタバタしても、どんどん分からなくなって…やめてしまうのも勇気がいります。でも本当に大切であれば、絵描きの血が流れていれば、きっとまた描きたくなる。魔女の血、絵描きの血…神様かだれかがくれた力。苦労もするけれど。
絵描きも、魔女も、パン職人も、音楽家も。

 誰かとのステキな出会いが、誰かのステキな言葉が、そんな苦悩から救ってくれることもあります。そんな道しるべに出会わせてくれるのは諦めない心でしょうか。

一日の積み重ね

Posted by M.Mukai on 6月 19th, 2011

 相変わらず短期間のつもりで、この一日、この一時間と、目の前のことしか考えていませんが、そうして始めた仕事も、数年になろうとしています。
 いつまでも新人でいたいのだけれど、環境がそれを許してくれません。でもやっぱり何も知らない新人として、たくさん吸収できる柔らかい心で勤めたい。たくさん盗みながら学んでいきたい。最後に選ぶのは自分だとしてもたくさん引き出しに取り込みたい。

 失敗はたくさんです。いくら誠意を表しても受け入れられないこともあります。でも失敗から学ぶことは本当に大きい。つい相手のせいにしてしまいそうになりますが、やっぱり何か自分に足りないものがあっての失敗です。「無駄な経験なんてものは何一つない」とよく言われます。冷静にふり返れば、全てが自分の学びで糧です。辛かったことも悲しかったことも。

 自分がつかわされた一日に力を注ぎ、ただそれを積み重ねるだけ。

素晴らしい人間に出会うのではなく、人間の素晴らしさに出会う。

Posted by M.Mukai on 4月 20th, 2011

 天声人語に、「青い窓」という児童詩誌からの言葉が。
自分は素晴らしい人間ではないが、人を大切に思うとき、人を愛する時に、
誰もが与えられた人間の素晴らしさを発揮できるのであれば、
今それを輝かせなければいけません。

Posted by M.Mukai on 3月 21st, 2011

 自分の無力さを思い知ります。
ただ祈ることしかできません。

 無事であった自分が言葉にすることを迷いつつ、
子どもたちと一緒にできることを探しながら、
ただ祈ることしか。

 それでも、
子どもたちの心からの祈りが、
少しずつの力が、
届いてほしいと思う。

思い出の品々

Posted by M.Mukai on 9月 30th, 2009
 今引っ越しの準備をしています。
実家を出て一人暮らしをすることになりました。
持ち物の整理が大変です。CDだけを見ても膨大な量です。
今はパソコンとipodで音楽を聴くので、データがとばない限りCDは使いません。
けれど売ってしまうのも抵抗が…
物を持ちすぎるのは良くないので最低限に抑えたいと思いつつ、
精選に難航しています。

 自分の歴史を物語るものをどこまで残すのか、これも難しい。
中学のテスト、大学のノート、手紙、詩、思い出の品々…
それらには少なからず当時の魂が込められているわけで、
処分することに勇気がいります。
力を注いだこと、誰かの言葉、
今、もう当時の気持ちはあるはずがないのだけれど、
その時そう思っていたという、今に至る道筋に散りばめられた一瞬一瞬の思いは、
小さなメモ、年賀状一枚、折り鶴、ノートの落書きにだって残っているのです。
それは誰かが傷ついた歴史でもあるかもしれません。

 そんな感傷に浸りながら、一つひとつ減らしています。
ものは処分しても、今の自分を間違いなく形作る想いの歴史は、
自分の中に存在し続けることでしょう。