芽 「このシミとれるかなぁ。」
制服の白いシャツについた小さなシミをこすりながら、
その人は、座席に座った母親に言いました。
「とれるとれる。それに大学生になったら着いひんやろ。」
「そやな。大学生になれたなぁ。」…

 言葉には笑顔がこぼれていました。
日差しの温かい昼下がりでした。