かぼちゃ
 岡山に行った時、海辺に大きなカボチャがある島に行きました。島起こしで美術作品を島にちりばめようと現代の美術家が考案したような話を昔テレビで見ました。美術館も有名なのが二つほどあって、もう来ることがないかもしれないと観光ついでに行ったのですが、入場料が高い…一つは建物そのものが作品で、受付が本館から離れたところにあって、そこでカメラ付きの携帯までロッカーに預けました。美術館自体は確かに空間芸術を中心にしていて、まるで異世界に迷い込んだようでした。好きな作品にも出会えました。時間のない世界が確かにそこにあったんです。静かでシーンという音が聞こえてきそう。自分の足音さえ作品の要素になる、そんな空間。

 パリに行った時、いろんな美術館があってとても興味深かった。どの美術館も空間がとても居心地がよくて、ちょっと散歩に行こうかな、と立ち寄れるような。ロダン美術館、ピカソ美術館なんかが特にそんな感じ。入場料もそうだけど、そんなに敷居が高くない。

 
 美術館に限らず、立ち並ぶ建物も、町全体が芸術作品みたいなところでした。バロック建築な教会が数分歩く間に次々と見つかる。日曜日にはオルガンの演奏があるところも。毎週ウィークエンドにはいろんな教会で演奏会が開かれる。音が響くその空間そのものが芸術作品。

 日本に帰って奈良の学校に戻った時、奈良には日本の芸術が溢れているんだなって見直すことができました。つい異国である西洋の芸術に憧れるけれど、日本の芸術も相応しい目と感性で接すれば、すばらしい世界をいつも身近に感じられるんだろうと思う。

 今京都でピカソ展がやってます。京都を巡りながら、彼の世界にも触れに、四角い町を抜け出して行ってこようかしら。