いつもの駅に向かう道も、どこか秋の香りがするようになりました。蝉の声もあまり聞かずに夏を終わろうとしています。電車の中でいつも目にする広告があります。「その歳で ドキドキするのは 恋じゃない」…血圧川柳。うまい。けどなんか悲しい。

 パヴァロッティさんが亡くなった。トリノの開会式でラストを飾った歌はまだ記憶に新しいけれど、その時にはもう病と闘っておられたようです。入場も退場も見せなかったけれど、いろいろ言われていますが、その時の歌は本当に楽しそうでした。言葉に強い力がありました。イタリアのヒーローは歌の好きな、音楽の好きな少年のようでした。

 最近昔聴かなかった歌を聴いています。今更ながら矢井田瞳さんの音楽が好きになりました。彼女たちは自分の言葉で自分の想いで歌うから、聴く側としても言葉という媒体がストレートに理解できるから、とても伝わるものがあります。装ったものではなくて、内側からでる表現には力があるみたいです。クラシックの歌曲だってきれいな声でただカタカナを読んでる間はだめなんだろうな。

 歌もとても素敵。すべての歌手がそうあるわけではないけれど、開放感のある声が気持ちよかったり、声が裏返る時に偶然生まれる揺れや、こぶしのような装飾を、自由に操るように歌うのが魅力的だったり、それぞれが魅力を持ってる。曲も素敵。時にエレクトリカルなサウンド、感動的なコード進行、独特なアーティキュレーション、リズミカルな曲も聴いてて快い。タイムリーにはあんまりわからないけれど。

 死ぬまでドキドキしたいわってYUKIさんが歌ってる。恋じゃなくたってそっちのほうがいいな。血圧もそりゃ気になるんだけど…