オリンピックが終わりました。全部を見たわけではないけれど、その中で印象的だった場面、少しだけ触れてみたいと思います。
柔道

 柔道初日、初戦で敗れてしまった男子柔道。4連覇の可能性よりも新しい世代として選ばれ、喜びと同時にきっとプレッシャーも想像を絶するものかと思います。期待は大きく、結果が悪ければ間違いなく偉大な先輩と比較される。そんな中での初戦敗退。悔しさは計り知れない。弱い私ならきっと心が折れてしまう。しかし彼はどうするだろう。

「はいあがろう。
負けたことがある、というのがいつか大きな財産になる。」
高校バスケットボールインターハイ、全国を連覇していた王者・山王工業が、全国初出場の無名・湘北高校に破れた時、山王工業監督が選手にかけた言葉。

 体操男子団体、解説で冨田選手の言葉が紹介されました。「体操は全ての瞬間が美しくなければならない」。ステキな言葉だと思いました。彼の演技に表れていました。そのための練習が簡単でないことはよくわかります。それは超絶技巧のように、できたという成果が目に見えるものではないかもしれない。ただ全ての瞬間が無意識のうちに流れてしまわないように、繰り返し繰り返し確認し続ける。その上で行われる超絶技巧は、勢いだけでなくきっとより美しい。苦手な種目も選手によってあると思うけれど、中国の選手の演技もただ難しいだけではなかったように思います。新採点法、美しさがどこまで点数として評価されるのかは、専門家でないのでわからないのだけれど。新体操も、シンクロも、きっと同じ。全ての瞬間が美しくあるために、大きなプレッシャー、不安を抱えながらも、どれだけ強い精神力で演技と向かい続けてきたことでしょう。そうして演じられたもの、日本の選手の演技に限らず本当に感動します。

音楽も体操に似ている。
鞍馬はアレグロで常に動き続けるVirtuosoな音楽、吊り輪はラルゴではなくアダージョ。鉄棒、流れるモデラート、床と平行棒は緩急豊かに構成され、それぞれ選手によって自由に装飾し、変奏される。着地、跳馬、カデンツ。
いい加減に扱ってよい音はなく、全ての音が美しくなければいけない。

 日本の選手に限らず、印象的なシーンはたくさんだけれど、きりがなくなってしまうので後は心にとどめておこうと思います。みなさんにもそれぞれに感動した場面や印象的なシーンがあったはず。私たちはただ見ているだけだけど、何かしらの糧になったらいいなと思います。

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…オリンピックの間も、心配されてた北京でのテロはなかったということですが、いたるところで争いや傷つけ合いがありました。自分の主張を肯定するために相手を否定する、それぞれ想いや考えが違うのは当然だから、違う想いや考えがあるんだねってまず言葉を交わせたら…応援にもそんなことがあったでしょうか。自国を応援するために相手の選手を罵倒する、自国の選手でも、結果が悪いと攻撃するというのとても残念です。それだけ強い想いがあるということかもしれないけれど、最後には拍手を贈りたいと思いました。