思い出の品々

Posted by Y on 9月 30th, 2009
 今引っ越しの準備をしています。
実家を出て一人暮らしをすることになりました。
持ち物の整理が大変です。CDだけを見ても膨大な量です。
今はパソコンとipodで音楽を聴くので、データがとばない限りCDは使いません。
けれど売ってしまうのも抵抗が…
物を持ちすぎるのは良くないので最低限に抑えたいと思いつつ、
精選に難航しています。

 自分の歴史を物語るものをどこまで残すのか、これも難しい。
中学のテスト、大学のノート、手紙、詩、思い出の品々…
それらには少なからず当時の魂が込められているわけで、
処分することに勇気がいります。
力を注いだこと、誰かの言葉、
今、もう当時の気持ちはあるはずがないのだけれど、
その時そう思っていたという、今に至る道筋に散りばめられた一瞬一瞬の思いは、
小さなメモ、年賀状一枚、折り鶴、ノートの落書きにだって残っているのです。
それは誰かが傷ついた歴史でもあるかもしれません。

 そんな感傷に浸りながら、一つひとつ減らしています。
ものは処分しても、今の自分を間違いなく形作る想いの歴史は、
自分の中に存在し続けることでしょう。

女性作曲家

Posted by Y on 9月 16th, 2009

 昔、教会では女性は歌うことが許されておらず、その音域を奏するために、カストラートやボーイソプラノ、カウンターテナーが活躍していました。また音楽室の肖像を見ても、女性の作曲家はまず見たことがありません。

 先日京都で行われたソプラノリサイタルでは、私にとっては普段なかなか聴く機会のない女性作曲家の作品が演奏されました。とても美しい曲でした。神が作曲家を通して我々に与えた音楽を評価されるべき形で紹介するのも、良い演奏家の仕事の一つでしょう。

 プログラムにヘンデルのアリアが一曲含まれていました。クレオパトラの有名なアリア。歌い手によっては、刹那の作品としてさらに美しく生まれ変わる原石。録音技術のなかった当時、いったいどれほどの名曲となって演奏されたことだろう。やはり私はヘンデルが好きです。