お風呂の扉に蜘蛛の巣ができました。なんだかやな感じなので水で流しました。数日後、お風呂に入ろうと扉を開けたら、天井、足下、壁、湯船の中まで、子蜘蛛だらけなのです。流しきれてなかったのか排水溝から出てきたのか。洗面所からコップで蜘蛛の大群に水をかけて流してみたけど、きりがなく…なんと結局そのままお風呂に入ったのです。天井にはたくさんぶら下がってるし、足下は水をまきながら気持ち蜘蛛をよけてつま先立ちで湯船まで移動。湯船につかっていたら天井からつーっと蜘蛛が降りてきて(糸もなくただふわふわ落ちてきたやつもいました)、また湯船の中、目の前の水面を蜘蛛たちがくるくる漂っていました。

 そんな幼い頃のかすかな記憶。弟と父親も一緒に入っていたでしょうか。せまいお風呂でより密度が濃い空間でした。そのお風呂に入れたということは、小さい蜘蛛たちだったしそこまでの恐怖心はなかったのでしょう。今ではそんな状況考えられないけれど…だけどきっとその時から、トラウマだけでなく、裸の付き合いをした蜘蛛には特別な感情があるのかも。

 蜘蛛って、虫の中でもどこか神秘的だと思ってます(高校の卒業論文のテーマを考えてた時、案に「蜘蛛の神秘」というのがありました。ボツにしましたが)。中学では夏休みに自由研究で取り組みました。特にでかいやつはこわいし気持ち悪いんだけど、ゴキブリと違って倒そうという気にすらなれない。なぜだろう。ゴキブリよりこわいのかも…今でも小さい蜘蛛には恐怖心はありません。ゴキブリの子どもを食べてくれるっていうし。

 ヨーロッパでは光に向かう蛾がよく神秘的に描写されるらしい。昔英語の先生が言っていました。